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タイの9月自動車生産、前年同月比6.08%減の12万台、洪水が部品供給に打撃

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タイ工業連盟(FTI)は2026年9月の自動車生産・販売・輸出統計を発表した。生産台数は12万319台で、前年同月比6.08%の減少となった。東部チョンブリー県の工業団地周辺が洪水被害を受け、部品供給網や従業員の通勤に影響が出たことが主因という。一方、国内販売は5万5255台(前年同月比14.28%増)、完成車の輸出は8万9972台(同4.55%増)と、いずれも増加した。

タイの自動車生産・販売・輸出 2025年9月 vs 2026年9月
出典:タイ工業連盟(FTI)

内訳と洪水の影響

9月の生産12万319台のうち、輸出向けが8万1068台(前年同月比7.09%減、全体の67.38%)、国内向けが3万9251台(同3.91%減、32.62%)だった。2026年1~9月の累計生産は108万30台で、前年同期比0.39%増とほぼ横ばいを維持している。洪水の影響は9月下旬から10月中旬にかけて、東部チョンブリー県アマタシティ工業団地の周辺で発生した。工場そのものは浸水を免れたものの、部品の供給不足や輸送路の寸断、従業員の出勤困難により、複数の工場が一時的に生産を停止した。FTIによると、10月中旬以降は全工場が通常の操業に戻っているが、洪水の影響は10月・11月の統計にも表れる見通しだという。

EV(BEV)は高い伸び、ピックアップは苦戦

国内販売の増加をけん引したのは電気自動車(BEV)だ。9月のBEV販売は1万6404台で前年同月比80.13%増、1~9月の累計は16万1532台で同98.56%増と大きく伸びた。新規登録台数も9月は2万2587台(同89.71%増)に達している。ハイブリッド車(HEV)は9月1万4113台(同10.78%増)、プラグインハイブリッド(PHEV)は1497台(同137.24%増)だった一方、内燃機関車(ICE)は9月7776台(同14.50%減)、1~9月累計では7万7837台(同20.20%減)と落ち込んだ。

対照的に苦戦が続くのがピックアップトラックだ。9月の国内販売は1万315台(同7.11%減)、主力の1トンクラスは5003台(同11.50%減)にとどまった。背景には、金融機関による融資審査の厳格化、経済成長の鈍化、高水準の家計債務による購買力の弱さがあるとされる。ピックアップ関連の産業には2500社以上、80万人以上の雇用が関わるとされ、国産部品比率9割のICE型ピックアップ向け部品の生産量は30万点以上減少した。中東向けの輸出も1~9月で3万3118台(前年同期比37.73%減)となっており、米国とイランの対立やホルムズ海峡封鎖の影響とみられている。

通年目標は145万台を維持、物品税改革を要望

FTI自動車産業グループのスワット・スパカンデーチャクン議長は、2026年通年の生産目標を145万台(輸出90万台、国内55万台)のまま維持する考えを示した。そのうえで、ピックアップ需要の喚起策を政府に求めるとともに、完成車輸入(CBU)に対する物品税の構造改革を早期に公表し、国内で投資・生産する事業者を公平に扱うよう要望した。輸出(完成車)の金額は630億1305万バーツ(約2944億円、前年同月比13.18%増)、エンジンや部品を含む輸出総額は826億5495万バーツ(約3860億円、同8.15%増)で、アジア向け輸出は前年同月比27.16%増と全体をけん引した。1~9月累計の輸出は65万5009台で、前年同期比4.94%減となっている。

出典:タイ工業連盟(FTI)

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