タイ気象局は、10月9日から13日にかけてバンコク都とその周辺県(ノンタブリー、パトゥムタニー、サムットプラカーンなど首都圏一帯)で雷雨が発生し、一部地域では降雹(雹が降ること)の可能性があると警告した。この時期にタイを訪れる、または滞在している日本人旅行者・在住者は、短時間の激しい雨や落雷、突風への備えをしておきたい。
タイは10月から11月にかけて雨季の終わりを迎える時期にあたり、大気の状態が不安定になりやすい。気象局によると、今回の雷雨は積乱雲の発達が原因で、バンコク都心部でも短時間に強い雨が降る可能性がある。観光でワット・アルンや王宮周辺、チャオプラヤー川沿いの屋外スポットを訪れる予定がある場合は、雨具の準備や、落雷時に屋外の開けた場所を避けるなどの基本的な安全対策が有効だ。
チャオプラヤー川の放流量は減少傾向
一方、洪水リスクに関わる情報としては、チャオプラヤー川上流のチャイナット県にあるチャオプラヤーダムからの放流量が、灌漑局の判断により毎秒2350立方メートルまで引き下げられたことが明らかになっている。放流量の減少は、下流にあたるアユタヤやバンコク都内のチャオプラヤー川沿いの水位上昇リスクが和らいでいることを示す動きで、直近の大雨で懸念されていた流域の浸水リスクはひとまず落ち着きつつある。
とはいえ、タイ東部や北部では大雨による洪水被害が続いた地域もあり、今回の雷雨警報が出たことで、再び水位が上がる可能性もゼロではない。アユタヤの水上マーケットや、チャオプラヤー川クルーズなど水辺のアクティビティを予定している旅行者は、出発前に現地の最新情報を確認したほうがよいだろう。
旅行者が気をつけたいポイント
バンコク都内は排水設備の処理能力を超える雨が降ると、幹線道路でも一時的な浸水が起きることがある。移動の際はBTS・MRTなどの鉄道を活用し、低地の道路や地下道の利用は天候が悪化した際には避けるのが安全だ。ホテル選びの際も、低層階や地下に設備が集中していないかを事前に確認しておくと安心材料になる。