バンコク首都圏の高架鉄道BTSは25日夕、スクンビット線で運行障害が発生し、帰宅時間帯の列車に大幅な遅れが生じた。ラートプラオ周辺を中心に利用客が駅に滞留し、アソーク駅などでも混雑が発生した。
BTSによると、25日午後5時20分ごろ、ハーイェーク・ラートプラオ駅でクーコット方面の列車に不具合が発生した。復旧に時間を要したため、同社は一時的に運行方式を変更。クーコット―ハーイェーク・ラートプラオ間と、モーチット―ケーハ間に分けて運行し、ハーイェーク・ラートプラオ―モーチット間では列車の運行間隔が通常より長くなった。
夕方の帰宅ラッシュと重なったことから、複数の駅で利用客が集中した。現地報道によると、特にアソーク駅では乗客が駅構内にあふれるなど、混雑が深刻化した。
一方、同じ25日には、バンコク北部のバンスー地区にあるタイ国鉄(SRT)の車両基地でも鉄道事故が発生した。SRTによると、入換用ディーゼル機関車が、ハジャイ・ジャンクション発クルンテープ・アピワット中央駅行き第32列車の客車編成に衝突。作業中の国鉄職員1人が負傷し、病院に搬送された。
事故では機関車が脱線したほか、CNR製の寝台車を含む客車にも損傷が生じた。SRTは事故原因について、車両の移動手順や制御、信号設備などを含めて調査するとしている。SRTはまた、事故は車両基地内の作業区域で発生したもので、通常の旅客列車の運行には影響していないと説明している。
25日はバンコクの鉄道関連施設で相次いでトラブルが発生した形となったが、バンスーのタイ国鉄車両事故と、夕方のBTS運行障害との間に直接の因果関係は確認されていない。
BTSでは通勤・通学客が集中する夕方の時間帯に運行障害が発生すると、1路線のトラブルが乗換駅などを通じて広範囲の混雑につながりやすい。今回も運行方式の変更によって影響の拡大を抑える対応が取られた。