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タイで麻薬容疑者が手榴弾を投げ損ねて自爆死、家宅捜索中の警官1人が負傷

捜索令状を手にした警官が家の敷地に踏み込んだ瞬間、屋内から散弾銃の銃声が響いた。次に飛んできたのは手榴弾だった。だがそれは、投げた本人の足元で炸裂した。

2026年8月18日、タイ北部チェンライ県のフアイチョムプー村で起きた出来事である。警察の捜査班は陸軍第35連隊および機動部隊と合同で、覚醒剤の共同密売などの容疑で逮捕状が出ていた男の住居に、裁判所の捜索令状を持って踏み込んだ。男は投降せず、銃器で応戦する道を選んだ。

散弾銃の次に飛んできたもの

捜査関係者によれば、男はまず散弾銃を警官隊に向けて発砲した。続いて手榴弾を投げつけようとしたが、投擲に失敗。安全ピンを抜いた爆発物は男自身の至近で爆発し、男はその場で死亡した。身元の確認は現時点で完了していない。

この爆発で、警察官のポンサック・クランタイソンク一等巡査が左腕に破片を受けて負傷し、チェンライ県立病院に搬送された。命に別状はないという。捜査班に他の死傷者は出ていない。

逮捕状の罪名は「共同密売」

男に出されていた逮捕状の罪名は「第1種麻薬(メタンフェタミン)の共同密売」および「無許可での販売・流通目的の所持」だった。北部の国境地帯を抱えるチェンライ県では、こうした逮捕作戦が日常的に行われている。だが、容疑者が手榴弾を持ち出すケースは多くない。

現場に立ち会った捜査関係者は「銃で応戦してくることは想定していた。爆発物まで用意しているとは考えていなかった」と語ったと伝えられている。近隣住民の一人は「朝から車が何台も入ってきて、そのあと大きな音がした。銃の音とは違う、腹に響く音だった」と証言した。

SNSでは「自業自得」と「検証を」の声

タイのSNSでは、この結末をめぐって意見が割れた。フェイスブックには「自分で投げた爆弾で終わるとは」「警官が犠牲にならなくて何よりだ」といった趣旨の書き込みが並んだ一方、Xでは「容疑者が死亡すれば、密売網の上流は誰も分からなくなる」「現場の状況は第三者が検証すべきだ」と、捜査の透明性を求める声も上がった。

警察は現場の実況見分を進め、男の身元と背後にある密売ルートの特定を急いでいる。逮捕されていれば、男は取り調べで何かを語ったかもしれない。手榴弾は、その可能性ごと吹き飛ばした。

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