
英国の高等教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は9月30日、「世界大学ランキング2027」を発表した。今回は118カ国・地域の2,297校がランク付けされ、タイからは24校が名を連ねた。タイ国内首位は前年に続きチュラロンコン大学で、順位帯は前年の601〜800位から501〜550位へと大きく上昇した。
世界首位は英オックスフォード大学で、11年連続でトップの座を守った。2位は米マサチューセッツ工科大学(MIT)、3位には米プリンストン大学と米スタンフォード大学が並んだ。トップ10は前年同様、米国と英国の大学が独占している。
一方、アジア勢の躍進も目立った。中国の清華大学は前年の12位から11位に順位を上げ、スイスのチューリッヒ工科大学(12位)を抜いた。同誌によると、アジアの大学が欧州大陸の大学を上回るのは初めて。北京大学も13位を維持したほか、中国本土のトップ200入りは13校から17校に増えた。東南アジアではシンガポール国立大学が17位から15位へ上昇し、南洋理工大学も28位に入った。
2027年版 世界トップ20
| 順位 | 大学名 | 国・地域 | 総合スコア |
|---|---|---|---|
| 1 | オックスフォード大学 | 英国 | 97.9 |
| 2 | マサチューセッツ工科大学(MIT) | 米国 | 97.8 |
| =3 | プリンストン大学 | 米国 | 97.0 |
| =3 | スタンフォード大学 | 米国 | 97.0 |
| 5 | ケンブリッジ大学 | 英国 | 96.9 |
| 6 | ハーバード大学 | 米国 | 96.7 |
| 7 | カリフォルニア工科大学 | 米国 | 96.5 |
| 8 | インペリアル・カレッジ・ロンドン | 英国 | 95.2 |
| =9 | カリフォルニア大学バークレー校 | 米国 | 94.3 |
| =9 | イェール大学 | 米国 | 94.3 |
| 11 | 清華大学 | 中国 | 93.9 |
| 12 | チューリッヒ工科大学 | スイス | 93.6 |
| 13 | 北京大学 | 中国 | 92.8 |
| 14 | ペンシルベニア大学 | 米国 | 91.5 |
| 15 | シンガポール国立大学 | シンガポール | 91.1 |
| 16 | シカゴ大学 | 米国 | 90.7 |
| =17 | ジョンズ・ホプキンス大学 | 米国 | 90.3 |
| =17 | ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) | 英国 | 90.3 |
| 19 | コロンビア大学 | 米国 | 90.0 |
| 20 | カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) | 米国 | 89.9 |
2027年版 タイ国内トップ20
タイ勢では、チュラロンコン大学が501〜550位、マヒドン大学が551〜600位と、2校がそろって前年の601〜800位から順位帯を引き上げた。3番手グループの1001〜1200位にはチェンマイ大学、キングモンクット工科大学トンブリ校、ワライラック大学の3校が入った。
| 国内順 | 世界順位 | 大学名 | 総合スコア |
|---|---|---|---|
| 1 | 501–550 | チュラロンコン大学 | 46.0–47.3 |
| 2 | 551–600 | マヒドン大学 | 44.5–45.9 |
| 3 | 1001–1200 | チェンマイ大学 | 33.3–36.3 |
| 3 | 1001–1200 | キングモンクット工科大学トンブリ校 | 33.3–36.3 |
| 3 | 1001–1200 | ワライラック大学 | 33.3–36.3 |
| 6 | 1201–1400 | コンケン大学 | 30.5–33.2 |
| 6 | 1201–1400 | キングモンクット工科大学北バンコク校 | 30.5–33.2 |
| 6 | 1201–1400 | メーファールアン大学 | 30.5–33.2 |
| 6 | 1201–1400 | ソンクラーナカリン大学 | 30.5–33.2 |
| 10 | 1401–1600 | キングモンクット工科大学ラートクラバン校 | 27.3–30.4 |
| 10 | 1401–1600 | スラナリー工科大学 | 27.3–30.4 |
| 10 | 1401–1600 | タマサート大学 | 27.3–30.4 |
| 13 | 1601–1800 | チュラポーン王立アカデミー | 24.2–27.1 |
| 13 | 1601–1800 | カセサート大学 | 24.2–27.1 |
| 13 | 1601–1800 | メージョー大学 | 24.2–27.1 |
| 13 | 1601–1800 | ウボンラーチャターニー大学 | 24.2–27.1 |
| 17 | 1801–2000 | ナレースワン大学 | 20.4–24.1 |
| 17 | 1801–2000 | シラパコーン大学 | 20.4–24.1 |
| 17 | 1801–2000 | シーナカリンウィロート大学 | 20.4–24.1 |
| 17 | 1801–2000 | パヤオ大学 | 20.4–24.1 |
タイ政府は大学の研究力強化と産業界との連携を国家戦略の柱に据えており、上位2校の順位帯上昇はその成果の一端ともいえる。ただ、近隣ではマレーシアのマラヤ大学が194位(同順位)、インドネシア大学が651〜700位に入っており、ASEAN域内での競争は一段と激しさを増している。
日本勢は東大・京大がそろって後退
日本勢では、東京大学が前年の26位から27位に、京都大学が61位から62位(同順位)にそれぞれ順位を下げた。同誌は政府の大学支援策にもかかわらず、日本のトップ2校がいずれも後退したと指摘している。トップ200位以内には東京大学、京都大学、東北大学(106位)、大阪大学(147位)、東京科学大学(185位)の5校が入り、いずれも国立大学だった。
- 27位:東京大学
- 62位(同順位):京都大学
- 106位(同順位):東北大学
- 147位(同順位):大阪大学
- 185位(同順位):東京科学大学
アジアでは中国勢に加え、香港大学(33位)、ソウル大学(56位)なども上位に入っており、日本の大学の相対的な地位低下が改めて浮き彫りとなった。