スポンサーリンク
スポンサーリンク

タイ東部の洪水で鶏325万羽死亡、卵が1日最大700万個不足、スーパーで値上がり

タイ東部を襲った洪水の影響で、養鶏場の鶏325万羽以上が死亡したことが分かり、卵の供給不足と価格上昇が広がっている。タイに住む外国人、特に自炊をする日本人在住者にとっても食費への影響が出始めている問題だ。

被害を受けたのはチャチェンサオ、チョンブリ、ナコーンナヨック、プラチュアップキーリーカンの東部4県。成鶏276万94羽、若鶏48万3228羽、種鶏用1万2378羽が死亡した。チャチェンサオ県内では14の養鶏場が被災し、うち3農場は被害率100%に達したという。

市場から卵が消える、価格は2〜4倍の上昇

供給減少量は1日あたり220万〜250万個に達し、流通業者の報告では市場からの卵の喪失量が1日700万個規模になっているとの見方もある。卵商からは「通常の仕入れ量の半分以上が調達できない」との声が上がっている。規格外卵の農場出荷価格は、通常は基準価格より10サタン(約0.5円)安いのが相場だが、現在は30〜40サタン(約1.4〜1.9円)高い水準まで跳ね上がっている。

タイ国内では卵は最も基本的な食材の一つで、学校給食や安価な外食メニューにも多用されるため、価格上昇は低所得層や外食中心の生活をする在住外国人の家計にも直接響く。

政府は供給増加策を打ち出す

タイ政府・関係当局は3つの対応策を発表した。第一に産卵鶏の出荷延長(80週から85週へ)で1日300万個の増産を見込む。第二に種鶏の飼育期間延長(72週から75週へ)で年間189万羽の追加確保を目指す。第三に生卵の輸出を3カ月間、1日80万〜90万個から60万〜70万個に削減し、国内供給を優先する。

タイに長期滞在するなら、スーパーでの卵の価格表示をこまめに確認し、業務用スーパーや市場での代替食材の調達先を複数確保しておくと生活への影響を抑えられる。回復には数週間から数カ月かかる見通しで、年末に向けた食品価格全般への波及にも注意が必要だ。

在住者の家計への実際の影響

バンコク都内のスーパーやローカル市場では、卵1パック(10個入り)の価格が洪水前と比べて目に見えて上がったとの声が消費者から出ている。外食チェーンの中には、卵を使う定番メニューの提供数を一時的に制限する動きも一部で見られ始めている。タイで子育てをする日本人家庭にとっては、学校の昼食や家庭での食事づくりに直結する問題でもある。

タイ商業省は便乗値上げの監視を強化する方針も示しており、卵以外の鶏肉関連製品についても供給状況を注視する必要がある。洪水被害地域では養鶏場の再建に時間がかかるとみられ、年内の完全な供給回復は難しいとの見方も専門家の間にある。

タイトルとURLをコピーしました