
タイの首都バンコクで、高層コンドミニアムのベランダから物干し竿が路上に落下し、走行中のバイクタクシーとその客を直撃する事故があった。ドライブレコーダーがとらえた瞬間の映像がSNSで拡散し、「不幸中の幸い」と評されつつも、都市部特有の落下物の恐怖に注目が集まっている。
事故が起きたのはバンコク市内の幹線道路。正確な地区名は情報源に明記されていないが、映像には高層コンドミニアムが立ち並ぶ通りが映っている。8月9日、後続車のドライブレコーダーに、道路脇の高層マンションから物干し竿が洗濯物を付けたまま宙を舞い落ちてくる様子が記録された。
後続車のドラレコが捉えた落下の瞬間
元歌手でニュースキャスターとして知られるハート・スティポン氏がフェイスブックに公開した動画には、バイクタクシーの運転手が客を後部座席に乗せて走行している最中、突然、上空から物干し竿が降ってくる様子が映っている。竿はバイクを直撃し、運転手はバランスを崩して路肩に停車していた車両に接触。そのままドラレコを設置していた車の前面にも突っ込み、衝撃で停止した。
投稿には「不幸中の幸い」との言葉が添えられている。事故によって、バイクタクシーの運転手と、後部座席に乗っていた年配の男性客がけがを負った。事故後の確認で、落下した物体は近隣の高層コンドミニアムのベランダから飛ばされた物干し竿と、干してあった洗濯物だったことが判明した。
「一歩間違えば命に関わった」とネットでも騒然
この映像はSNS上で急速に拡散し、多くのコメントが寄せられた。
- 「どこから落ちてきたのか一瞬分からず、見ていてぞっとした」といった趣旨の投稿が相次いだ(出所:Facebook)
- 「高層マンションのベランダの安全対策を見直すべきだ」との指摘も見られた(出所:X)
- 「頭に直撃していたらと思うと恐ろしい」といった趣旨のコメントも多く寄せられた(出所:Facebook)
けがを負った運転手と客のその後の容体や、事故がどのような形で収拾したのかについては、本稿執筆時点では詳細不明。落下物がどの部屋のベランダから飛来したのか、管理会社や当局による特定作業が今後進むとみられる。
高層化が進む都市部特有のリスク
バンコクでは高層コンドミニアムの建設が続く一方、強風時にベランダの物干し竿や鉢植えが落下する事故がたびたび報告されている。今回は幸い死亡者は出なかったものの、路上を走行するバイクタクシーや歩行者にとっては、頭上からの思わぬ落下物が命に関わる危険となりかねない。
洗濯物を干す何気ない日常の一コマが、一瞬にして交通事故の引き金になる――高層化が進むバンコクの街では、上を見上げる習慣も時に必要になりそうだ。